アドテク

今、アドテク事業者がしていることは何か?

by EVERRISE DXブログ編集部

こんにちは、伊藤です。

2016年一発目のアドテクブログは、「アドテク事業者の今」についてのまとめです。

複数の企業様にしっかりとしたヒヤリングを実施したわけではないので、若干外している部分もあるかもしれませんがご容赦ください。

アドテク事業者は今どのような状況か?

2015年でアドテクブームは去り、一部の企業では買収・統合が行われています。では、業界的に暗いニュースしかないのか?と言えばそうではありません。

現場レベルで見れば、売上・利益ともに右肩上がりです。やるべき課題も沢山あり、それらの課題は「こなせばこなした分、収益につながる」という状況です。つまり、業界バブルにありがちな「成長への異常な期待」に対し、それを超えることが難しい現実が見えてきただけで、業界の成長自体は続いています。

では、今後の成長への課題(取り組み)には、どのようなものがあるでしょうか?

今回のエントリーでは、それについてまとめてみました。

成長への取組み

そもそも、アドテク事業者(配信事業者)のビジネスを伸ばす方法は4つしかありません。

  • 広告配信枠を増やして、売上を増やす
  • 広告配信の単価を上げて、売上を増やす
  • 効果の低い配信を避けて、コストを減らす
  • 間接効果を“見える化”して、付加価値を付ける

端的に言えば、枠を増やす、単価を上げる、効果を上げる、間接効果を見える化させる、という事になります。

それぞれ個別にみていきましょう。

枠を増やす

最近では、単純に媒体のバナー枠を増やすのではなく、以下のようなことが実施されています。

ネイティブ広告、動画広告での枠拡大

ネイティブ広告や動画広告は、アドテク関連の中では飛び抜けて伸びています。やはり、効果が良いようです。

効果が良いと分かれば、広告主からのお金も集まりますし、媒体側もそこで収益を伸ばそうとします。ネイティブ広告も動画広告も、アプリとの親和性が高いという勝ちパターンが見えているのも要因です。

デジタルサイネージ、電車内広告などの枠拡大

これは、直近でオープンな在庫が手に入るものでは無さそうですが、そういう方向性になってきているようです。リアルな位置情報との連動など、面白い取り組みが出来る広告枠ですから、ぜひ拡大していって欲しいです。

単価を上げる

広告単価を上げる取り組みは、技術的にはこれまでも継続的に行われてきました。最近では、信頼性を高めることで、高い費用を払っても良い広告主を集めるという方向にシフトしてきています。もちろん、TVCM などの高単価広告からの乗せ換えを狙ってのことです。

ビューアビリティの強化でブランド広告のネット利用

最近の広告配信サーバは、

  • 実際には見られていないインプレッションの排除
  • botによるクリックの排除
  • ターゲット外への広告非表示

といった仕組みを強化して、広告素材がしっかり見られることを保証しようとしています。

これは、刈り取り系以外の広告主からの高い費用が期待できるためです。

プライベートな広告取引市場の構築

ブランド価値の高い広告主からは、自社のブランドにあった信頼できる媒体にのみ広告を出したいというニーズがあります。また、信頼性の高いメディアも、信頼性に欠けるメディアや、個人ブログのような媒体と同様に「1インプレッション」と扱われることに不満を持っています。そのような要望を繋げることで、単価を上げることができます。

効果を上げる

狙ったターゲットにしっかりと広告を見せる事と、見せたくないユーザには広告を見せないという取り組みは、継続的に行われていました。最近では、その精度を上げる取り組みや、潜在顧客を推測して見せるなどの取り組みも行われてきています。

人工知能によるターゲティング向上

ややバズワード化している気もしますが、実際の現場でも使われ始めています。

人工知能というと広範囲になるので、「ディープラーニング」と限定した方が良いかもしれません。潜在顧客へいかにアプローチするか、といった課題においては効果が見られているようです。

各種1stPartyデータの連携

いかに精度の高いデータを集めるかということは非常に重要です。

単純なデモグラフィックデータだけではターゲティングとしては不十分ですので、いかに購買につながるデータが集められるかがポイントになります。そのためには、各種ファーストパーティのデータがつながっている必要があります。

位置情報によるターゲティング

広告と位置情報は切っても切れない関係にあります。汐留勤務の人に、赤坂近辺の店舗を宣伝しても、あまり効果がありません。1人が1台のデバイスを常に持ち歩いていることが当たり前となった今、そこから得られる位置情報を利用するのは非常に理にかなっています。

間接効果の見える化

広告効果を見える化することで発展したオンライン広告ですから、可能な限りの数値を可視化する方向に動くのは当然の流れです。最近では、簡単には取得することが出来ない広告結果を、あえて計測しようとする動きになっています。

来店コンバージョン、電話コンバージョンなどの計測

一部の業界のコンバージョンは電話に集中しているため、Webコンバージョンでは計測できませんでした。また、実店舗がメインの広告主様にとっては、お客様に来店してもらうことが重要で、広告経由の来店数を計測することが出来ませんでした。このように、これまで取られていなかったコンバージョンを取ることで、正確なオンライン広告の効果が図れるだけでなく、そのコンバージョンに対して最適化を行うことが出来ます。

TVCM、ポスティングなどとの連動プロモーションの効果計測

オンラインでしか広告を打っていない企業様は少ないと思いますが、オフライン広告とオンライン広告を連動させてプロモーション効果を計測するようなことは、あまりされていません。

最近のソーシャルゲーム界隈では、TVCMを打った後に、そのフォローでオンライン広告を打つ、というのは当然の流れです。また、実店舗とネット店舗の両方をお持ちの企業様は、チラシのポスティングとオンライン広告を連動させています。

今後、もっと高度な組み合わせが出てくるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?

ベンチャー界隈では、アドテクに代わりフィンテックが持てはやされている2016年ですが、まだまだアドテク業界も伸びています。1歩1歩ステップアップしていくことで、アッと驚くような広告が生まれてくるかもしれません。弊社は、そんなアドテク業界の発展をお手伝いできればと考えております。

何かご相談があれば、気軽にお声がけください!

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この記事を書いた人:EVERRISE DXブログ編集部

「攻めのDX」をサポートする株式会社EVERRISEのブログです。