2013.08.06

ターゲティング広告の仕組み:広告枠への効率化

ターゲティング広告の仕組み:広告枠への効率化

広告の効果を上げるため今では欠かせなくなっているオンライン広告のターゲティング技術ですが、本記事では基本中の基本である「枠への最適化」について紹介します。

広告を買うということ

昔から新聞や雑誌の広告を買う場合は、広告枠を指定して買っていました。

参考:新聞の広告枠について 雑誌の広告枠について

各メディアは各広告枠について、どれくらいの人数のどんな人にリーチするのかをうたっていて、広告主はそれ信じて投資対効果を決定していました。実際に広告を見た人の数や興味を持った人の数を判定する方法がないため、広告の効果は確かな確信のない推定にならざるをえなかったのです。

オンライン広告は効果が見える

オンライン広告が画期的だったのは、その広告の効果が計測できる点です。

他の広告と違って、何回見られて(インプレッション)、興味を持った人(クリック)が何人いて、商品を購入した人(コンバージョン)が何人いたかが正確にわかるのです。

こうなると、推定で枠を選ぶのは非効率です。実際に広告を運用して得た結果をもとにして、もっとも効果の高い枠に集中して広告を出したいと思うのが、当然の流れですね。

最適化には順番がある

最初に行われる最適化は、コンバージョン率が一番高い広告枠に出稿を寄せることです。無駄になる広告が少なくなるため、当然コンバージョン率の高い広告枠に集中して出稿する方が効率的です。ただし、そこの枠ばかりに広告を出しても、そのうち成果が悪化していきます。なぜかというと、その効果の高い広告枠を見ている人はほぼ同じ人たちなので、コンバージョン数に限界が訪れます。そうなると、次にはクリック率の高い枠に最適化していきます。また、上記とは別に間接効果(広告をその場でクリックしなかったが、コンバージョンした)が高い広告枠にも寄ります。

最終的な最適化

最適化は、ざっくりとは上記のような優先度のもと決まります。しかし、最後には「投資対効果」が高い枠に、寄っていきます。

広告枠の値段について触れませんでしたが、効果の高い枠は値段が高い場合が多いです。ですので、効果の高いところばかり出稿すると、想定した結果に到達しない場合があります。

広告は長い目でみて最適化

ここまでの説明してきたの最適化は、効果が高く、もっとも安いところに出す事を主眼にしてます。

ただし、広告には、別の側面もあります。まったくその商品を知らない人に認知させたり、次の購買候補層を育てたりする効果です。そう言ったことまで考慮して、広告を運用するのが、広告出稿側の腕の見せ所です。

さいごに

いかがでしたか?

広告枠の最適化について、理解していただけたでしょうか?

今回は基本を中心に説明しましたが、実はさらに考慮すべきことがあります。現在の広告ターゲティングは複雑なルールの元で、目的別に最適化が行われているのですが、ターゲティング技術の高度化については下記の記事をご覧ください。

関連:ターゲティング広告の仕組み:ユーザーへの効率化

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