2013.12.04

収益を最大化するSSPを選ぶ際に参考にすべき7つのポイント

収益を最大化するSSPを選ぶ際に参考にすべき7つのポイント

以前SSPがどのように広告を配信しているのか紹介しましたが、世の中には数多くのSSPが存在します。日本国内だけでも10社以上がサービスを展開しています。

本記事では、そんな乱立するSSPの中からどれを採用するのがいいのか、SSPを選ぶ時に気にするべき点について、SSPを作っている中の人目線で紹介します。どのSSPを採用するか迷っている媒体の担当者さま・アプリ開発者さまはぜひ参考にしてみてください。

管理画面の見やすさや操作性(UI)

何と言ってもまずは管理画面!パッと見で分かりやすく、直感的に操作できるかどうかです。

一度設定して二度と管理画面を触らないという事は普通ないはずなので、これから長く付き合っていくうえで使いやすさは大事です。

ただしCPMなどのワードについてはある程度自分で学んでおく必要はあります。ですが、覚えなくてはいけないものはそれ程多くはありませんし、難しいものもないと思いますので始める段階でまったく知らなくても問題はありません。

導入のしやすさ

管理画面で登録した設定で実配信を行うまでの手順が、いかに分かりやすくまとめられているかです。

web系の場合はタグを貼るだけだと思いますので、それ程苦労することはないと思いますが、問題になりやすいのはスマートフォンアプリの広告配信です。

広告配信用SDKをダウンロードして広告配信したいアプリに組み込まなければいけないので、既存のプログラムに改修をかける必要があります。また、配信用SDKを積んだ状態で再度リリースしなければいけないので、実装を間違えたから直してすぐまたリリースと言うのも中々難しい場合が多いです。ですので、配信テストは入念に行いましょう。

実装に関してどうしても分からなければ、お問合せフォームにメールをすればコンサルタント担当、もしくは技術者がサポートしてくれるはずです。

配信SDKのサイズに注意

導入の項目に近いものではありますが、配信用SDKをアプリに組み込む前に、配信用SDKのサイズを確認しておくべきでしょう。SDKのサイズが大きくて、アプリのサイズも大きくなりすぎてしまった!とならないようにするためです。

対応している広告種類(サイズ)

アイコン・全画面広告など、広告の種類やサイズが多ければ多いほどさまざまな配信形態を取ることができます。とは言え、その枠サイズに対応している広告案件がない(案件があっても単価が安い事も…)と結局意味がないので、使いたい枠があったとしても、担当者と要相談すべきでしょう。

しかし、さまざまな種類があるからと言ってポンポン変えて試していくのも、見た目が変わるのであまり良い事ではありません(変えるなという事ではありません)。

広告表示のスピード

スピードに関してはテスト配信・実配信などで実際に表示確認してみないと分かりません。SSP側にテスト機能が備わっている場合は、それを利用してテストすることができきますが、テスト配信に使っているサーバが本配信サーバと同じサーバかどうかを確認しましょう。また、通常時の配信スピードに問題がなくても、サーバ負荷で遅くなってしまう事も考えられます。

レポートの反映(集計)タイミング

レポート反映のタイミングとは、1日にどのタイミングでレポートが更新されるかです。前日分のを次の日に出すのか、はたまた3時間ごとに当日分のレポートを更新するのか、1時間おきに集計できるのかSSPによって全然違ってくると思います。

反映タイミングが何故重要なのかと言うと、配信途中で収益が下がってきた事をどれだけ早く感知できるかと言う事に繋がるからです。逆を言えば、それ程の頻度で確認しないと言うのであれば、深く気にしなくても良いかもしれません。

もっと30分置きに更新できないの?と思われるかもしれませんが、すべての配信ログから集計になりますので、大きなSSP程集計に処理負荷がかかります。

※大きなSSPは集計が遅いと言う意味ではないです。

できたばかりのSSPを狙ってみる

できたてと聞くと、システムや配信に不安はあるかと思います。では何故できたばかりのSSPを狙うのか?

できたばかりだとSSPに登録されているメディア数は当然少ないです。メディアの数が少ないとSSPも利益が出ないので、メディア獲得に走ります。そのために、最初だけ身を切って売上を高めに出してくれる場合があります。

また、でき立てのSSPだけでなく、でき立ての枠サイズやネットワークでも使ってもらうためにそのようなキャンペーンを行っていることがあります。

まとめ

今回私が思う点として7つ挙げました。「すべき」とタイトルには付けましたが、人によっては別の事を重要視することもあると思います。基本的な点が多かったかもしれませんが、逆に言うとSSPを作る側はこういう基本的な部分に気を使っているとも言えますね。

また、機能面での項目を挙げるとSSPによって大きく変わってしまうので除外しました。各SSPで特徴的な機能を揃えている場合もありますので、導入時にはそちらも考慮して検討してみるのをおすすめします。

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