2019.05.27

FacebookインサイトAPIのフィールド日本語対応表(2019年05月版)・管理画面と照合してみました

FacebookインサイトAPIのフィールド日本語対応表(2019年05月版)・管理画面と照合してみました

本記事では、FacebookのAPIを利用されている方の役に立つ…かもしれない、APIと管理画面の項目照合表を作りました。

【注意点!】 調査は人力で行っており、正確な答え合わせはFacebook社にしかできないため、参考程度にご覧ください。

※本記事の内容は2019年5月現在の情報です。最新の設定方法や画面と異なる場合があります。

Facebook の API について

Facebookが公開しているAPIにはグラフAPIやページAPIといったものがあり、その種類はさまざまです。コンテンツ投稿などのFacebookへのデータ送信、いいね!数の確認などのデータ取得と、APIによってできることは異なります。

弊社では、管理画面にログインしなくてもFacebook広告の配信結果を取得できるシステムで「インサイトAPI」を利用しています。この「インサイトAPI」は「マーケティングAPI」というAPIの一部に分類されています。こういったAPI群の大元になるのが「グラフAPI」で、FacebookのAPIはすべてグラフAPIの拡張版なのです。

api facebook 201905 01

参考: グラフAPI

(ややこしくて困りますが)さまざまなことができるのでわくわくしますよね!

インサイトAPIでできること

この API では Facebook 広告アカウントが管理しているキャンペーンの情報や広告配信結果、それらに関連する情報を取得できます。

Facebook 広告運用の経験がある方ならおわかりかと思いますが、広告マネージャーの画面で指標や各数値を確認したり、ダウンロードしてきたりするのは結構手間がかかります。APIがあればこういったものをブラウザを使わず取得できるのです。うまく使えば時短になりますし、システムに組み込んで高度な分析にも活用可能です。

クリック数やコストの値は、インサイトAPIの「フィールド」に格納されます。しかしAPIは便利な半面なかなかの曲者で、管理画面で見えているとおりの名前ではデータをくれません。

そこで今回のような照合表を作ってみました。

FacebookインサイトAPI:フィールドの照合表

本記事の内容は2019/05/20時点での下記ページを参考にしています。

インサイト:パラメーターとフィールド

繰り返しますが、人力の調査のもと作成したものになり、Facebook側の仕様変更で内容が変わる可能性がありますので、最新情報は公式ドキュメントをご覧ください!

※管理画面上で見つからないものは「?」としています。

※型情報 s: string, ns: numeric string, AAS: AdsActionStats, AgRS: AdgroupRelevanceScore

管理画面名称 フィールド名 備考
?(広告アカウントで使用されている通貨) account_currency s
アカウントID account_id ns
アカウント名 account_name s
action_values list(AAS)
actions list(AAS)
広告ID ad_id ns
広告の名前 ad_name s
広告セットID adset_id ns
広告セット名 adset_name s
app_store_clicks ns
購入タイプ buying_type s
キャンペーンID campaign_id ns
キャンペーン名 campaign_name s
インスタントエクスペリエンスの閲覧率 canvas_avg_view_percent ns
インスタントエクスペリエンスの閲覧時間 canvas_avg_view_time ns
クリック(すべて) clicks ns
動画10秒再生の単価 cost_per_10_sec_video_view list(AAS)
cost_per_action_type list(AAS)
推定広告想起リフトの単価(人) cost_per_estimated_ad_recallers ns 開発中の指標
CPC(リンククリックの単価) cost_per_inline_link_click ns
cost_per_inline_post_engagement ns
アウトバウンドクリックの単価 cost_per_outbound_click list(AAS)
ThruPlayの単価 cost_per_thruplay list(AAS) 開発中の指標
cost_per_unique_action_type list(AAS)
ユニーククリック単価(すべて) cost_per_unique_click ns
リンククリックの単価(ユニーク) cost_per_unique_inline_link_click ns
ユニークアウトバウンドクリックの単価 cost_per_unique_outbound_click list(AAS)
CPC(すべて) cpc ns
CPM(インプレッション単価) cpm ns
リーチ1,000人あたりの単価 cpp ns
CTR(すべて) ctr ns
レポート開始日 date_start s
レポート終了日 date_stop s
deeplink_clicks ns
estimated_ad_recall_rate ns
estimated_ad_recallers ns 開発中の指標
フリークエンシー frequency ns
インプレッション impressions ns
CTR(リンククリックスルー率) inline_link_click_ctr ns
リンクのクリック inline_link_clicks ns
投稿のエンゲージメント inline_post_engagement ns
モバイルアプリでの購入ROAS(広告費用対効果) mobile_app_purchase_roas list(AAS) 廃止予定
newsfeed_avg_position ns
newsfeed_clicks ns
newsfeed_impressions ns
広告の目的 objective s
アウトバウンドクリック outbound_clicks list(AAS)
アウトバウンドCTR(クリック率) outbound_clicks_ctr list(AAS)
購入ROAS(広告費用対効果) purchase_roas list(AAS)
リーチ reach ns
関連度スコア relevance_score AgRS 廃止予定
social_spend ns
消化金額 spend ns
unique_actions list(AAS)
ユニーククリック(すべて) unique_clicks ns
ユニークCTR(すべて) unique_ctr ns
unique_impressions ns
ユニークCTR(リンククリックスルー率) unique_inline_link_click_ctr ns
リンククリック(ユニーク) unique_inline_link_clicks ns
ユニークCTR(リンククリックスルー率) unique_link_clicks_ctr ns
ユニークアウトバウンドクリック unique_outbound_clicks list(AAS)
ユニークアウトバウンドCTR(クリック率) unique_outbound_clicks_ctr list(AAS)
動画の10秒再生数 video_10_sec_watched_actions list(AAS)
video_30_sec_watched_actions list(AAS)
video_avg_percent_watched_actions list(AAS)
動画の平均再生時間 video_avg_time_watched_actions list(AAS)
video_complete_watched_actions list(AAS)
動画の100%再生数 video_p100_watched_actions list(AAS)
動画の95%再生数 video_p95_watched_actions list(AAS)
動画の75%再生数 video_p75_watched_actions list(AAS)
動画の50%再生数 video_p50_watched_actions list(AAS)
動画の25%再生数 video_p25_watched_actions list(AAS)
動画再生数 video_play_actions list(AAS) 開発中の指標
video_play_curve_actions list(AAS)
ThruPlay video_thruplay_watched_actions list(AAS)
website_clicks ns
website_ctr list(AAS)
website_purchase_roas list(AAS)

実際にはフィールドとさまざまなもの(データの対象範囲など)を組み合わせたうえでFacebookにデータを要求する必要があるのですが、まずはどの指標のことを指しているのか把握するとAPIの理解がしやすいかもしれません。

APIで広告データを自動取得するシステム「HARBEST」

今回紹介したAPIを利用して、弊社ではマーケティングデータETLツール「HARBEST(ハーベスト)」を開発しています。

HARBESTはFacebookだけでなくさまざまなプラットフォームからデータを自動取得し、Amazon S3などに出力することができます!

広告やSNSの分析においては、まず分析のためのデータを手元に集める作業が必要ですが、想像以上にコストがかかってしまいお悩みの方も多いのではないでしょうか。そういったデータ収集コストの削減にHARBESTがお役に立てると思います!

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