オンライン広告代理店の運用のすべて
こんにちは!伊藤です。
これまでは、配信の技術関連を紹介してきましたが、今回は、オンライン広告代理店の運用のすべてをご紹介したいと思います。
■広告効果の差は、運用の実力差
世の中の流れが自動化・システム化に傾倒するなか、広告効果を上げるうえで一番大事なのは「人手による運用」です。
時代に逆行してるのではないか、人手を介すと非効率ではないか、と不思議に思われるかもしれませんが、これは紛れもない事実です。
なぜ「人手による運用」が重要かと言うと、いまだに広告のゴールを設定するのは人にしかできないからです。
「速く、漏れなく、正確に、適切なタイミング」で広告を走らせるのはシステムが得意とするところですが、「間違ったゴール、軌道修正ミス、意図とは違う設定」などにより、あっという間に効果は失われます。
いくら早い乗り物があっても、地図を持たずに走り出せば、本当の目的地にはつかないでしょう。
■まずは作業の内訳を
営業活動を除いて、日々行われている作業の内訳をご紹介します。
各代理店ごとに異なると思いますが、概ね以下のような作業を実施していると思われます。
- 1.広告配信設定 :25%
- 2.タグ作成設置 :15%
- 3.素材受領・確認 :10%
- 4.素材差替え :10%
- 5.社内会議・報告 :15%
- 6.クライアント報告 :15%
- 7.問い合わせ・その他:10%
各作業について、簡単に説明します。
■作業の概要
1.広告配信設定
広告配信の初期設定、日々の配信効果チェックと変更、配信の停止などを実施します。
これは代理店の業務で一番大事な作業です。
2.タグ作成設置
コンバージョンタグ、ターゲティング用タグなどを設定します。
ここの設置をミスすると正確な計測が出来なかったり、配信効果が悪化します。
3.素材受領・確認
クライアントから広告素材を受領するか、または作成して確認します。
この際、出稿のレギュレーションチェックなども実施します。
4.素材差替え
定期的に広告素材を差し替えることがあります。クライアント都合や効果アップのために実施します。
5.社内会議・報告
どれくらい利益が出ているのか?利益最大化のために何を実施すべきか?などを社内で打ち合わせします。
営業と配信担当が分かれている場合などは、必要情報の共有の場でもあります。
6.クライアント報告
配信結果を、月次でご報告します。場合によっては、週次、日次でご報告する場合もあります。
この結果を元に、次の施策をどうするかなどを、提案・検討します。
■大事な作業は配信設定とクライアント報告
上記作業の中で、もっとも大事な作業は、配信設定とクライアント報告です。
正しい配信設定になっているか?初速で意図通りのペースか?改善で効果が上がっているか?など、代理店運用者の腕の見せ所です。
さらに、上記の配信設定とその結果を、正しくクライアントに伝えることも重要です。
狙った効果が得られていないか?間違った方向に進んでいないか?常に連絡・相談が必要です。
代理店の運用内容はご理解いただけたでしょうか?
EVERRISE では、インターネット広告に関わる業務効率の改善についてご相談いただけるサービスを提供しております。お気軽にご相談ください。
次回は、運用作業の効率化のためのアドテクをご紹介しようと思います。