データ収集
顧客や見込み客を深く理解するには、多くのデータが必要です。INTEGRAL-COREは、自社のシステムや利用中のツールからオンライン・オフライン問わず、あらゆる顧客データのインポートが可能です。特定の部署だけでなく他事業部・グループ会社のデータや、天気・位置情報などの3rd Party Data、顧客の店舗来店のビーコン検知、AIカメラによる顧客の識別データなども取得できます。
ストレージ・データベース
データを保存しておくストレージとしてAmazon S3、膨大なデータを時系列で整理し保管するデータベースとしてAmazon RedshiftをINTEGRAL-COREの標準の機能として提供。また各種クラウドサービスのストレージ・データベースに標準対応しており、INTEGRAL-COREの管理画面から操作が可能です。データを定期的に連携し、常に最新の顧客データを収集し続けます。
自動でデータ収集する計測タグ
顧客のさまざまな行動データを加工しやすい形で自動収集するために、サイトやアプリに設置するINTEGRAL-CORE独自のタグを用意しています。ページへのアクセスだけでなく、クリックした広告や離脱地点なども記録することができます。
膨大なデータをまとめるデータセット
収集した多種大量のデータを一元管理するために搭載している機能です。個人を特定する会員マスタのデータソースに対して複数のデータを持つ購買情報のようなデータソースを紐付けるデータセットとして管理できます。
データ統合
収集した膨大なデータを「実在する個人」に紐づけて統合。メールアドレスなどの基本情報、店舗の来店履歴、購入した商品など、すべての顧客データを1つのIDで管理できるようになります。INTEGRAL-COREを利用することで「誰が・いつ・何をした」という情報をもとに、なぜ購入したのか、なぜ他企業を選んだのかという顧客インサイトを突き詰めていくことができます。
SCV(シングル・カスタマー・ビュー)
顧客のマスタ情報とトランザクション情報を個人プロファイルとして一人ひとり管理し、可視化できる機能です。データが蓄積し、精密になっていくほど、顧客の姿をリアルに捉えることができます。
ノーコードで名寄せ処理
データ統合するときに起こる致命的な問題は、同一人物のデータが重複して存在することです。それを防ぐために重複データを「同一顧客」と識別できる名寄せ機能があります。SQLなしで名寄せ処理できるように設計されているため、誰でも簡単にデータ統合できます。
常に最新データ
顧客データがINTEGRAL-CORE内で一元管理されるため、常に最新のデータを確認できるようになります。定期的な処理として実行できるように設定することでデータの更新作業を不要として、人的コストを大幅に削減できます。
永続的にデータを管理
データの保持期間に制限はなく、各企業のポリシーに合わせて長期間にわたって顧客の情報を追跡。INTEGRAL-COREを利用することで顧客のニーズや時代の変化を捉え、LTV向上に役立てることが可能です。データの紛失や損失、破損などに備えてバックアップ機能を持つ場合には、ジョブ機能で設定できます。
スコアリング設定
ジョブ機能を使えば、すべての顧客データを統合したうえでスコアリングし、熱の高い顧客を洗い出すことが可能です。評価した数値に対してセグメントを作成し、マーケティング施策に活用することもできます。
細かい条件検索
SCVにてカスタマーとして認識されたデータは、一覧表示することができ、細かくフィルタリングして検索できます。さらに、データとして同一人物と判別できなかったカスタマーを統合する機能も提供しています。
データ加工
顧客データを管理画面で集計し、マーケティングの目的にあわせてセグメントや分析データとしてデータを加工できます。 管理画面でGUIで操作できる機能のみでなく、SQLでジョブを設定する機能も提供しているためデータ加工の自由度が高く、それぞれの企業の目的に合わせたデータ活用が可能です。
GUIで作成できるセグメント
SCVで管理された正しい顧客データをもとにセグメントを作成できます。セグメントはマーケティング施策実施ツールや社内での分析に利用可能。直感的に使いこなせる操作画面なので、SQLやエクセルで行っていたセグメント作成が簡単にでき、セグメントの洗い替えも自動で行えるようになります。
トランザクションサマリ機能
SCVに紐づくID-POSの購買情報などのトランザクションデータを管理画面上でサマリ(集計)する機能があります。集計期間や数値の計算方法、出力データの形式など細かく設定が可能。また、サマリしたデータはSCVの一項目として顧客データに紐づけられ、セグメントの条件としても利用できます。
高度なデータ加工にも対応
顧客に紐づかない商品マスタや店舗マスタなどのデータなど、セグメント作成・トランザクションサマリ機能で対応できない高度なデータ加工を行うときのために、ジョブの作成機能も装備しています。ジョブ機能はSQLを書くことで実行できます。
データ連携
加工・分析したデータや作成したセグメントは、INTEGRAL-CORE内でのシームレスな連携による利用はもちろん、他のツールに出力・連携することが可能です。正確な顧客データを利用することで、最適なタイミングで、最適なチャネルで、最適な情報を顧客に届けるOne to Oneマーケティングを実現できます。
自動エクスポート
外部のさまざまな施策ツールとAPIでシームレスに連携できるため、最新データを素早く活用できます。INTEGRAL-COREを利用することで、手作業でデータを取り込む必要がなくなり、データ連携のための追加改修の時間とコストを削減できます。ストレージを介したCSV等でのファイル連携機能も提供しています。
BI・分析ツール連携
BI・分析ツールを使用する場合には、レポートの表示速度を担保するためにデータを適切に管理すること、また必要なデータを統合していつでも取り出せる状態にしておく必要があります。INTEGRAL-COREでの顧客データを一元管理することで、BI・分析ツールの利用をサポートします。
SFA・CRM連携
営業担当者がメインで利用するSFA・CRMとも連携可能です。顧客一人ひとりが辿ってきたカスタマージャーニーをマーケティング部だけでなく、企業全体・グループ会社全体で共有することで、顧客との関係性を見極めたり、顧客へのコミュニケーションをより深めることができます。
MA連携
MA単体ではweb行動に対するトリガーでのコンテンツ配信しかできませんが、INTEGRAL-COREを利用することで、オフラインの行動を含む他の接点におけるデータや属性情報も収集・統合したうえでのセグメント作成が可能です。これにより従来では実現できない、新しい顧客体験を提供できるようになります。
アプリ連携
スマートフォンユーザーの増加により、会員カードのアプリ化などアプリを利用したマーケティング施策に取り組む企業が増えています。INTEGRAL-COREに他チャネルのデータも含めたセグメントを作成し、アプリに連携。プッシュ通知やポップアップ表示などの施策に利用できます。
AI連携
INTEGRAL-COREで一元管理する膨大な顧客データを利用し、機械学習を用いたアルゴリズムによって施策に最適なセグメントを自動作成。AIとINTEGRAL-COREを組み合わせることで、より精度の高いセグメント作成とマーケティング業務の効率化、顧客体験の向上とあわせてコスト削減が可能になります。
その他の機能
他にもINTEGRAL-COREはさまざまな機能を有しています。
リアルタイムデータ処理
次々に変化する顧客の行動や興味関心をリアルタイムに収集・処理できる機能の拡張に取り組んでいます。リアルタイムなデータを活用すれば、顧客が店舗へ来店したタイミングでその顧客に合わせたクーポンを配信する、というような施策も可能になります。
アクセス権限管理
顧客データは権限を付与された者のみが確認・利用できるように設計されています。権限は「表示」「作成」「編集」「削除」と細かく設定することが可能です。マーケティング部だけでなく、他事業部やグループ会社など会社全体でデータ活用できます。