6/26(水)に開催された、株式会社オプトさま主催の「CDPセミナー 〜顧客ドリブンマーケティングのために必要なデータをあらためて紐解く〜 」に弊社も参加しました。
今回はセミナーの様子をレポートします!
CDPセミナー〜顧客ドリブンマーケティングのために必要なデータをあらためて紐解く〜について
本セミナーは、顧客に関するさまざまなデータが取得できる昨今、「顧客ドリブンマーケティング」を実践するために必要な戦略やツール導入のポイントなど、米国CDP協会加盟企業が集まりセミナー形式でお話しするイベントです!
弊社は以前よりアドプラットフォームの開発などを行っており、オプトさまとはいろいろとお仕事をする機会がありました。今回は米国CDP協会に加盟する国内ベンダーとしてお声がけをいただきセミナーへ参加することになりました。
企業がよりよい顧客購買体験を提供していくことを支援するため、「CDPセミナー ~顧客ドリブンマーケティングのために必要なデータをあらためて紐解く~」を開催いたします。
PC、スマートフォン、web、アプリ、SNSなど、複数のチャネルで顧客と接点を持てるようになった一方、チャネルごとにデータが分断され、一人ひとりに合わせたコミュニケーションが難しくなってきています。そのような中で、データを統合し顧客ごとにパーソナライズされたコミュニケーション戦略を立てることができるCDP(Customer Data Platform)への関心が高まりをみせています。
本セミナーでは、CDPをいち早く取り入れたトレジャーデータ株式会社、CDPを採用した技術開発を積極的に行っている株式会社EVERRISEの2社をお招きし、顧客体験価値を高めるためのデータ活用について幅広くお伝えしてまいります。また、セミナー終了後には懇親会も設けておりますので、ぜひご参加ください。
【ご挨拶】CX(顧客経験価値)に必要なデータとは(株式会社オプト 伴大二郎氏)
オープニングは主催である株式会社オプト伴さまよりご挨拶と「CX(顧客経験価値)に必要なデータとは」のお話でした。
広告に関する事業を主軸としつつ、テクノロジーサービスやマーケティングの支援を行なっている立場から、「CX」を中心にCDPに求める役割を整理して話されていました。 中でも印象的だったのは「CDPは、今までのDMPにデータをためてそこからセグメントして何かする、という広告主導の流れではなく、顧客主導の流れであるというのが一番の肝です。また、CDPはCXを作りOMOで使われるもので、最終的にはカスタマーサクセスに繋がるもの」というメッセージでした。
【第一部】顧客理解に必要なカスタマーデータプラットフォーム(トレジャーデータ株式会社 堀内健后氏)
続いては弊社と同じくCDPベンダーであるトレジャーデータ株式会社の堀内さまの登壇です。自社で開催されているPLAZMAやほかのマーケティングイベントでも多数公演されており、同じイベントでご一緒できるのを楽しみにしておりました。
「連携ツールやパートナーも多く、複数のデータソースを大量に蓄積してストレスなく分析をできることがトレジャーデータのバリュー」ということで、サイロ化したデータをいかに統合してマーケティングに落としていくか、事例をもとにお話されていました。 興味深かったのは「アーチモデル」に長いカスタマージャーニーとデジタルでの接点を合わせてデータを取得する考え方です。デジタルに転がるさまざまなデータを足跡として拾い集めることで、顧客が認知から行動を起こし、最終的にロイヤルカスタマーや伝道者になるまでの過程を理解することができるとのことでした。
【第二部】失敗しない顧客データ活用(株式会社EVERRISE 伊藤孝)
弊社からは取締役の伊藤が講師として登壇させていただきました。 まずは「なんのために顧客データを活用するか?」という問いかけから始まり、その理由は「DX(デジタルトランスフォーメーション)ではないか」と1つの答えを提示しました。
DXは”ビジネスモデル、顧客体験、タスク”を変えるということで、これらにはすべて「顧客データ」が必要になります。そこで失敗しない顧客データ活用のポイントとして①活用目的を決めること。②必要なデータを統合すること。③匿名顧客データを活用する意識をあげていました。 また、お客さまに対して「デジタル化で得られるメリット(見える化、細分化、ナレッジ化、リアルタイム化、自動化)は何か?」を質問することで、自社で取り組めそうな改善課題が具体的に出てくるという、リアルな現場での話などがありました。
【第三部】CXを前提としたデータ活用の実践( 株式会社オプト 吉川大揮氏)
講演の最後はアナリストとしてクライアントのデータ分析などをされている株式会社オプトの吉川さまよりCXとデータ活用の実践的なお話でした。
最近多い相談として「ツールを入れたもののうまく活用ができていない、見直したいというニーズ。DMP、MAを導入したけど検証がうまくできない。データ加工や分析結果をタイムリーに行えなかったり、最終的なアウトプットを意識していないため施策が回せない」などがある。こういったお悩みに対して「データをためるだけのDMPではなく、UX、CXを意識した顧客特性を踏まえたデータをリアルタイムで保持してそれぞれの顧客体験を変えていくべきだと考えて、CDPを提案している」そうです。
具体的な解決策として「直近3か月以内でどれくらい情報接触しているか」のデータを見て顧客特性のフラグを立て、週3本接触がある人には週3本をMAXにしてメール配信を設定。一方で最近見ていない人については、週1本までにおさえる。アクションを受ける側の顧客体験をデータから仮説を立て配信量を自動的にコントロールできるようにCDPでデータを持たせた事例を紹介されていました。
【第四部】パネルディスカッション
パネルディスカッションでは「データ活用と超えるべきハードル」と言うことで株式会社オプトの川崎さまがモデレーターとして3社の意見をディスカッション形式で展開されました。
「データ活用でよくある壁」や「組織としてどのように取り組むケースがあるか?」など、会場の参加者さまからも質問をいただき、盛況のうちに定刻を迎えました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?セミナーの一部をダイジェストで簡単にご紹介することしかできませんでしたが、CDP協会加盟の3社が集まることで顧客データの先にある顧客理解やCXをさまざまな切り口で学ぶことができました!
それぞれが持ち寄ったノウハウがありつつも、軸となるCDPの概念や必要な機能などは通しておりCDPのこれからが非常に楽しみになるセミナーでした。 今後、第二回も開催される予定です。今回は参加できなかった方も、その際はぜひご来場ください。