AWS環境にGA4(Google Analytics 4)のデータを連携する方法として、大きく分けるとAPIを利用するものとBigQueryを利用するものの2つが挙げられます。
APIを利用する場合は連携できるデータの内容に制約があり、BigQueryを経由することでRAWデータの連携が可能になり活用の幅も広がりますが、GCP(Google Cloud Platform)の管理コストが発生します。
この記事では、GA4のデータをAWS環境に連携する際のRAWデータの必要性と、各種データ連携の方法についてご紹介します。
なお、弊社EVERRISEでは、GA4データの高速抽出・スムーズなAWS連携を可能とするツールとして「JetJunction」を提供しています。JetJunctionを利用することで、ユーザー単位ですべてのRAWデータを最短1分間隔で取得でき、Amazon RedshiftおよびAmazon S3に出力可能です。詳細は、下記の無料資料をご覧ください。
GA4とAWSのデータ連携にはRAWデータの利用が不可欠
GA4のデータをAWS環境に連携し活用するためには、RAWデータの利用が求められます。
GA4のデータをAWSに連携するシンプルな方法として、Amazon AppFlowでGA4のAPI(Google Analytics Data API)を利用する方法があります。Amazon AppFlowを利用することで、GA4のAPIを使ってノーコードでデータをAWS環境に連携できます。
しかし、GA4のAPIで取得できるのは、全ユーザーの行動を合計・平均した形の分析用に加工されたデータです。ほかのツールやシステムで収集したデータと組み合わせて利用できず、AWS環境にデータを連携したとしても、GA4データの分析のみに限定されます。
そのため、ほかのツールやシステムで収集したデータとGA4のデータを組み合わせて利用するためには、GA4のAPIで取得できる加工されたデータではなく、RAWデータを扱う必要があります。
関連:GA4におけるAPIとBigQueryの問題。CDPならGA4データを最大限活用できるのか?
GA4のRAWデータをAWSに連携する方法
GA4のRAWデータをAWS環境に抽出・連携する方法は、主に以下の2つがあります。
- AWS Glue Connector for Google BigQueryを利用する方法
- JetJunctionを使う方法
AWS Glue Connector for Google BigQueryを使う方法
GA4がBigQueryにRAWデータを出力する機能を提供しているため、その方法でGA4のRAWデータを扱えます。BigQueryのデータをAWSに連携する代表的な方法に、AWS Glue Connector for Google BigQueryの利用があります。
AWS Glueは、複数のソースからデータを抽出・統合するためのデータ統合サービスで、BigQueryのデータ収集に利用するコネクタとしてAWS Glue Connector for Google BigQueryが提供されています。BigQueryに出力されたGA4のRAWデータをAWS Glue Connector for Google BigQueryを使ってAWS環境に連携することで、ほかのデータと組み合わせた分析・活用ができます。
AWS Glue Connector for Google BigQueryを使ってGA4のデータを連携する手順は、AWSの公式ブログ記事で紹介されています。
しかし、AWS環境をメインで利用している場合、BigQueryを利用するとGCPの管理コストが発生するという点に課題があります。また、GA4からBigQueryに出力されたデータはネスト(入れ子)構造になっているため、ほかのデータを組み合わせて利用するにはデータを加工する必要があります。加えて、そのデータ加工にはGA4のRAWデータについて理解しているエンジニアのサポートが必要です。
JetJunctionを使う方法
JetJunctionを使うことで、GA4のRAWデータを扱ってAWS環境に連携できるだけでなく、AWS Glue Connector for Google BigQueryを使う方法の課題を解決できる可能性があります。
JetJunctionとは、GA4データを簡単に抽出・集計できる、EVERRISEが提供するツールです。
JetJunctionは、GA4のRAWデータの収集・加工・連携を管理画面上で完結できます。ユーザー単位ですべてのRAWデータを最短1分間隔で取得でき、管理画面上でRAWデータの列の項目の種類や順番を自由にカスタマイズして構築可能で、RAWデータ利用に伴う作業工数を削減できます。
また、JetJunctionはGA4のRAWデータをAmazon RedshiftおよびAmazon S3に出力可能なので、BigQueryの管理工数やコストの削減も可能です。
現在、GA4のRAWデータの利用を想定していない場合でも、将来的な利用に向けて早めに収集を開始した方が良い可能性があります。GA4のRAWデータは出力設定を行った時点以降のデータのみ出力可能なため、過去のデータは出力できません。GA4のRAWデータを出力・保持できる環境を早期に構築することで、そのメリットを最大限に享受できます。
事業フェーズが進むにつれ、GA4のデータとAWS環境に蓄積されたデータを組み合わせたより発展的な分析が求められるケースは少なくありません。そのため、将来を見越してRAWデータを保持・活用できる環境を整えることが重要です。
JetJunctionを利用することで実現できることや機能の詳細、料金の目安については、以下の無料資料で詳しく紹介しています。「工数をかけずにAWS環境とGA4のデータを連携したい」「コストを抑えつつ、GA4のRAWデータを活用する環境を整備したい」といった企業さまは、ぜひご覧ください。
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JetJunctionと連携し発展的な分析・施策を実現するCDP
JetJunctionとCDPを連携することで、より発展的な顧客分析・シームレスな施策の実行が可能です。
GA4のデータをCDPと連携することにより、web・アプリ上のオンラインデータだけでなく、実店舗での購入履歴などのオフラインデータを組み合わせて分析でき、顧客を多面的に理解できるようになります。また、各種MAツール、メール配信ツールと連携が可能であり、顧客との関係性に合わせた施策をシームレスで実行できます。
CDPを導入することで、GA4を含めたあらゆる顧客データを最大限に活用できる環境が構築できます。
「CDPとは何か」について、下記の無料動画で詳しく紹介しています。CDPが必要な理由やユースケースなどについても紹介しているので、ぜひご覧ください。
EVERRISEが提供するCDP「INTEGRAL-CORE」
弊社EVERRISEでは、顧客データをノーコードで管理できるCDP「INTEGRAL-CORE」を提供しており、これまでTVerさまやキーコーヒーさま、hoyuさまなどを含め複数社の導入実績がございます。
CDP「INTEGRAL-CORE」はJetJunctionと連携でき、JetJunctionの加工データなどの機能を使いながら、CDPとしてのデータ収集・統合・加工・連携の機能も扱えるため、より顧客データ活用がしやすいシステムとなっています。
- CDP「INTEGRAL-CORE」の特長
- 顧客に関するデータをノーコードで統合
- 統合データをノーコードで加工・セグメントを作成
- 統合データを外部連携機能でBIでの分析やMAやCRMでのマーケティング施策に利用
- 国産CDP・自社開発システムならではの総合支援体制
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