企業内の相互送客による効果
相互送客とは、企業内またはグループ企業における複数の事業やブランド間で送客を行 うことで、新規顧客の獲得や利益の拡大を図り、企業の成長を促進するだけでなく、顧客体験の向上を通じて顧客との関係を強化する戦略です。
企業競争が激しい現代では新規顧客を獲得することが難しくなっており、既存顧客のLTVを向上させることが重要視されています。しかし、商品・サービスによっては購入単価や頻度を上げるのが容易ではなく、LTVの向上にも限界がある場合があります。そこで、1つの事業に絞らず企業全体で顧客との接点を増やし、LTVの最大化を目指すことが重要です。
さまざまな事業やブランドを持つ企業の場合、既存顧客にそれらを横断的に利用してもらうことで、企業全体で見た顧客のLTV向上への貢献が期待できます。さらに、顧客ごとにパーソナライズされた商品・サービスの紹介は、顧客体験の向上にも繋がります。
このような企業におすすめです
- グループ企業を含め、さまざまな事業やブランドを展開している
- 複数サービスへの相互送客を効率良く行いたい
- 統合した顧客データを、利益向上のために活用したい
- グループシナジーを生み出し、企業を成長させたい
EVERRISEの相互送客システム
EVERRISEの相互送客システムは、顧客データを最大限に活かしたシナリオ設定とコンテンツ配信を実現します。顧客がまだ接触したことのない商品・サービスや、過去の閲覧行動をもとに最適な内容のコンテンツを表示するなど、細かい条件設定も可能です。
標準的な機能が組み込まれたベースシステムを使えば、お客さまのwebサイトへタグを設置し、配信したいクリエイティブを登録する だけで、webサイト上に送客コンテンツを表示し、すぐに運用開始できます。お客さまのビジネス目標や要件に応じて、ベースシステムをカスタマイズすることも可能です。
顧客のための細やかなパーソナライズ送客
初回訪問や閲覧ページなどの行動レベルだけでなく、顧客ランクや属性を考慮した条件に基づくコンテンツ表示のコントロールも可能です。顧客体験を損なうことなく、自然な形での送客が実現できます。
企業の運用ニーズにあわせた配信量コントロール
LTV情報をもとに、送客元の優良顧客には配信を制限したり、配信ボリュームを抑えたりするなど、柔軟な配信設計が可能です。
すぐ使える標準機能
配信設定や送客コンテンツ(クリエイティブ)作成は管理画面上で簡単に行えます。送客コンテンツのテンプレートもご用意しており、スピーディーに配信を開始できます。
相互送客システム構築のメリット
LTVの向上
顧客に未接触の商品やサービスを紹介し、購買や利用へ繋げることで、企業全体として対象顧客のLTV向上に貢献します。
顧客体験の向上
顧客が求めている商品・サービスの紹介によってより良いコミュニケーションを生み出すことで、顧客体験の向上が期待できます。
集客効率の向上
対象商品・サービスをまだ認識していない既存顧客へ商材を知ってもらう機会を作り、効率良く集客ができます。新規事業やM&Aの成功率の向上にも繋がります。
顧客データの有効活用
統合された顧客データを利用することで、相互送客システムの効果を最大限に発揮できます。事業間の顧客の状態を正確に把握し、最適な相互送客を行うことで、顧客データを利益向上に活かすことができます。
ユースケース
顧客育成
顧客がまだ利用したことのないサービスへの誘導によって顧客ランクを上げ、優良顧客化に繋げる例です。各サービスの利用状況を整理し、条件に応じた顧客ランクを定めます。相互送客システムでは、上位のランクへ進むために必要なサービス接触の機会創出や、商品購入を促すコンテンツ表示を行います。
パーソナライズレコメンド
顧客の属性・行動をもとにパーソナライズされた体験設計によって顧客体験を向上させる例です。対象顧客にとって関連性の高い商品・サービスを、利用シーンの中でもっとも適切なタイミングでおすすめできるようにコンテンツの配信設計を行います。
相互送客の仕組みと主な機能
相互送客システムは、対象webサイトへの顧客訪問時にログインしたタイミングで、対象顧客の顧客IDを読み取ります。事前に相互送客システム上に登録された顧客データと顧客IDを照合し、表示すべき顧客コンテンツ、コンテンツの表示ページやタイミングを判断し、配信シナリオとルールに基づいた最適なコンテンツの表示を実行します。コンテンツ表示後は、顧客が 送客先のサイトへ遷移した後にコンバージョンの計測を行い、配信効果を測定することが可能です。
顧客データ取り込み機能
複数のさまざまな顧客データを相互送客システムに登録できます。指定したストレージにアップロードされたデータを、自動で定期的に取り込むことも可能です。
コンテンツ表示機能
送客コンテンツのデザイン、配信タイミング、表示デバイスや位置、配信場所を細かく指定し、表示させる機能です。
送客コントロール機能
LTV情報などから、送客先ごとに送客コンテンツの配信ボリュームを設定できる機能です。
効果計測機能
配信結果のレポートを作成し、画面上で確認できる機能です。CSVなどの形式で出力することも可能です。
コンテンツ配信までの流れ
相互送客システムのデフォルト機能で十分な場合は、下記のステップで簡単にコンテンツ配信を開始できます。顧客データをもとにした詳細な表示コントロールなどのご要望に応じて、さらにカスタマイズも可能です。カスタマイズに関しては、実現したい内容によって費用や開始時期が異なるため、まずはお気軽にお問合せください。
STEP
01
顧客データ登録
必要となる顧客データを事前に相互送客システムに登録します。
STEP
02
タグ設置
各webサイトに送客コンテンツを表示させるためのタグを設置します。
STEP
03
送客コンテンツの作成
画像やテキストなどの素材を相互送客システムへ登録し、送客コンテンツのデザインを決定します。テンプレートで簡単に作成と設定が可能です。
STEP
04
送客シナリオ・配信ボリュームの設定
どのタイミング・場所で送客コンテンツを表示させるか、どの送客コンテンツを見せるかなどの配信設定や、配信ボリュームの設定を行います。
STEP
05
相互送客スタート
相互送客の配信・運用を開始します。配信結果をもとにPDCAを回し、さらに効果を高めていきます。
よくあるご質問
Q.
カニバリゼーションに繋がってしまいませんか?
A.
競合しないサービス同士での送客や、顧客ランク・サービス利用状況に応じた配信コントロールによって、顧客の奪い合いを防ぐことが可能です。
Q.
相互ではなく、一方通行の送客になってしまいませんか?
A.
サービスごとに相互送客数をコントロールすることが可能です。
Q.
各サービス事業部にメリットがあるのでしょうか?
A.
はい。新規集客コストの削減や、別サービスへの送客力の評価など、さまざまな活用法があります。
Q.
運用に大きな工数がかかるのではないでしょうか?
A.
ベースシステムを利用すれば初期開発工数を極力かけずに運用を開始することが可能です。運用面でも、テンプレートなどをご用意しているため手間を最小限にすることができます。
Q.
タグの設置にはタグマネージャーを使えますか?
A.
はい。タグマネージャーをお使いいただけます。タグマネージャー導入済みのサイトであれば、タグ設置のためのページ改修は不要です。
Q.
スマホアプリ内にもコンテンツを出すことができますか?
A.
現状、webサイトのみでご利用が可能です。