2013.09.24

インターネット広告における「タグ」について

インターネット広告における「タグ」について

本記事では、広告の配信、効果測定を行ううえで欠かせない『タグ』についてです。

このブログの広告効果測定の技術ターゲティング広告の仕組み:ユーザーへの最適化などの記事で紹介している効果測定やターゲティングの技術において「タグ」は重要な役割を担っています。

まず、インターネット広告における「タグ」は大きく分けて2つに分類されます。1つは広告を配信するために広告を表示する媒体側に設置する「配信タグ」です。

もう1つは配信したサイトを訪問したユーザーのターゲティングや効果測定(コンバージョン計測)のために広告主側のサイトに設置する「タグ」です。

広告主側のサイトに設置する「タグ」とは?

広告主側のサイトに設置する「タグ」には主に以下の役割があり、役割によって2種類に分類されます。

  1. サイトを訪問したユーザーのターゲティング
  2. 配信している広告の効果測定

そしてこれらの「タグ」はさまざまな広告配信サービスから発行することができます。 「オンライン広告代理店の運用のすべて」の中にも書いてありますが、広告配信をする際は、ほとんどの場合広告の設定だけではなく「タグ」の作成・設置を行います。

ではそれぞれの役割について順番に紹介していきましょう。

1.サイトを訪問したユーザーをターゲティング

これは一言で表すと「リターゲティング:ReTargeting」と呼ばれます。そして、このような役割のタグを「リターゲティングタグ(またはリマーケティングタグなど)」と呼びます。

ターゲティング広告の仕組み:ユーザーへの最適化」の記事でも紹介していますが、サイトを訪問したユーザーということはサイトに興味があるということになります。

上記の記事では広告をクリックしてきたユーザーのみについて言及していますが、広告経由ではなく単に検索でサイトにたどり着いたユーザーについても興味があることに変わりはありませんので、サイト内にリターゲティングタグを設置しておくことで広告経由で訪問していないユーザーに対しても広告ターゲティングが可能になります。

技術的な仕組みを簡単に説明すると、リターゲティングタグをサイトに設置しておくことで、ユーザーがサイトに訪問した際にリターゲティングタグから広告配信サーバにリクエストが飛び、そのレスポンスとしてサーバからCookieが付与されることでそのユーザーへのターゲティングが可能になります。

、ユーザーがブラウザのCookie受け入れを拒否に設定していたりブラウザのCookieを削除したりすると、ターゲティングができなくなります。

また、タグの読み込みが完了する前にページ遷移してしまっても正常に機能しません。

2.配信している広告の効果測定

こちらは記載のとおり、広告の効果測定を行います。言い換えると、コンバージョン計測、コンバージョントラッキングとも言えます。

そして、このような役割のタグを「コンバージョンタグ(またはアクションタグなど)」と呼びます。

コンバージョンタグは基本的に広告施策のコンバージョンポイントとなるページに設置します。

コンバージョンポイントとしては、商品の購入完了ページ、会員登録完了ページ、資料請求完了ページなどが挙げられます。

コンバージョン計測の技術的な仕組みですが、「オンライン広告の10個の効果指標」や「広告効果測定の技術」の記事で紹介していますので、今回は割愛させていただきます。ぜひご覧ください!

※ちなみに「タグ」を使用しない広告効果測定も存在します

「タグ」の形式について

さて、ここまでタグの役割と動作について紹介してきましたが、ここではタグとはどんなものかについて具体的な例を紹介します。

結論から言いますと、リターゲティングタグやコンバージョンタグはHTMLのimgタグやJavascriptで書かれており、概念としては「ワクワクが止まらない!広告枠技術」で紹介している「広告枠」用のものと同じです。

広告配信サービスによってタグの形式はimgタグとJavascriptの両方用意されているものもあれば、どちらか一方のみの場合もありますので、使用するサービスを確認してみてください。

また、下記のGoogle AdwordsのリマーケティングタグのようにimgタグとJavascriptの形式の両方を併記し、Javascriptが無効になっているブラウザでも動作するようにしているタグもあります。

Google Adwordsのリマーケティングタグの例

https://support.google.com/adwords/answer/2476688?hl=ja より

まとめ

インターネット広告の「タグ」について簡単に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

広告配信のうえでリターゲティングや効果測定をするために「タグ」が使用されているということがご理解いただければ幸いです。

しかし、「タグ」は非常に重要なものという反面、注意しなければならないこともあります。 現在はさまざまな広告配信サービスがあり、それぞれのサービスで「タグ」の作成が可能ですが、やたらめったら「タグ」を作成し、設置しているとそれぞれの「タグ」の管理がしづらくなっていくなどの問題が発生します。

タグの問題点やタグの管理方法については、下記の記事をご覧ください。

関連:インターネット広告の『タグの管理方法』について

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