本記事では、SSP-RTB-DSPの繋がりについて説明します。
各ツールに関しては、下記の記事をご覧ください。
RTBとは?
RTB(Real-Time Bidding)は、1impごとにリアルタイムで広告枠を売買(入札)するシステムです。1imps ごとに競売にかけて、複数の DSP がそれに対して入札し、一番高い値段で入札したDSPの広告が表示されます。
訪れたユーザーやメディアの情報から配信する広告が選ばれるので、広告主側はクリック・コンバージョンのUPが期待でき、メディアはより単価の高い広告を表示することによる収益アップができます。
RTB を利用した配信の流れ
- メディアにアクセス
- SSPサーバに広告リクエストを送る
- メディアやユーザーの属性をビッドデータにする
- 接続先の複数DSPにビッドデータを送る(ビッドリクエスト)
- 各DSPはビッドリクエストの情報を解析し、DSP内オークションで勝者広告を返す(ビッドレスポンス)
- 複数DSPからのビッドレスポンスを解析し、一番入札額が高かったDSP広告を勝者としてメディアにタグを返す
- 勝者DSPへ再度タグの広告リクエストを送る
- DSPが勝者の広告を返す
- 広告が表示される
流れだけ見れば単純ですが、SSPやDSP内部では設定(掲載フィルタリング、配信カテゴリなど)に合わせた多数の処理が動いてます。
繋げるDSPが増えれば通信処理も増えますし、各ツール内でも処理が、広告が表示されるまでに時間がかかるのでは? と思われるかもしれませんが、SSPもDSPもレスポンスタイムを最重要課題として開発しています。
高速処理
このような高速処理をこなすために、
- 何十台ものサーバで分散処理をする。
- DBにデータアクセスせず、KVS(memcached、redis、Tokyo Tyrant)のキャッシュからデータを取る。
など、各社さまざまな高速化対応を行っています。
その他にも、DSPでは 0.05秒以内でレスポンスを返す(通信は除く)事を最低ラインとしたり、SSPでは0.1秒以内でレスポンスが帰ってこないDSPをそのリクエストでは除外したりと、遅くならないよう通信速度厳守になっています。
以上のことから、通常は配信や表示が遅いと言うことはありません。もし遅いDSPやSSPがあれば、そこは自ずと使われない事でしょう。
まとめ
SSP-RTB-DSP 間の繋がりはイメージできたでしょうか?興味がありましたら、一度利用してみるのも良いかもしれません。