本記事では、ターゲットメディアさまが主催する「Marketing Special Day」のイベントレポートです。直前のお知らせとなってしまい申し訳ありませんでした…早々に満席となったため参加できなかった方も参考になれば幸いです!
イベント概要
Marketing Special DAY ― Action & Achievement ― ~実行可能かつ本当に成果に繋がる手法・取り組みを知る~
講演概要
マーケティング関連資料・広告媒体資料を無料でダウンロードが可能な「マーケメディア」を運営するターゲットメディア社が主催するセミナー型イベントに登壇しました。 Marketing Specual Day ーAction & Chievementー と題しており、企業経営における重要なポジションを担うマーケティング領域で「実行可能かつ本当に成果に繋がる手法・取り組みを知る」をテーマに、各社がノウハウや製品を紹介する講演内容となっていました。
弊社取締役の伊藤からは「個客の『今』をつかむカスタマーデータプラットフォームとは?」 をテーマに、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)を導入すべき理由を、導入企業さまの事例を交えてご紹介させていただきました。
アンダス株式会社 執行役員の平野さまにもご登壇いただき「CDPと他マーケティングツールの導入について」、多くのコンサルティング経験から越えるべき障壁とビジネスゴール設定についてお話していただきました。
今回は弊社パートの講演内容をダイジェストでお伝えしていきます。
本セミナーにおける「デジタルマーケティング」とは?
狭義のデジタルマーケティング
デジタルで マーケティング施策を実施することを指します。違った言葉で表すならば、ネットマーケティング、webマーケティングとも呼ばれるものです。
広義のデジタルマーケティング
デジタルデータでマーケティングすべてをつなぐことを指します。マーケティング全般をデジタル化していくと言い換えても良いでしょう。
セミナー内では「広義のデジタルマーケティング」として、マーケティング全般のデジタル化を中心にお話をしました。(CDPを使った広告配信・運用などを期待された方には少し物足りない内容だったかもしれません…。)
ここでは”マーケティングのデジタル化”とは、手で行なっていたマーケティング施策を「自動化 / 細分化 / リアルタイム化 / 反復可能化 / ナレッジ化」をすることと考えています。
4つの Right を実現する CDP(カスタマーデータプラットフォーム)
デジタルマーケティングにおいて重要なのは4Rコミュニケーションの実現です。
「Right Target = 正しい相手」に「Right Timing = 適切なタイミング」で 「Right Channel = 最適なチャネル」で「Right Message = 正しいメッセージ」を届けることを目指しましょう。
4R コミニュケーションのためのツールが CDP (プラベートDMP)
皆さん、自社の「潜在顧客データ」はキチンと蓄積できていますか?
顕在化した顧客 CRM ツールなどで蓄積・管理されていると思いますが、潜在顧客(見込顧客)のデータを蓄積されている企業さまはまだまだ少ないと思います。ツールベンダーの立場からお伝えできるのは**『今すぐ潜在顧客データを蓄積した方が良い』**という事です。
CDP によって実現されたデータ活用事例
データ活用の方法は各社さまの戦略や商材によって異なると思いますが、ここでは実際の導入事例を紹介します。
ビデオリサーチさま(データ販売)
従来の単純視聴率データをより充実させたい
→さまざまなデータと掛け合わせることで視聴”顧客”情報として提供できるように
ターゲットメディアさま(ビジネス拡張)
資料ダウンロード時のCVは「点」…リード情報の付加価値を高めたい
→ダウンロードユーザーがどう行ったページ遷移からCVに至ったかの情報を蓄積し、「線」となった行動をCVデータに付与することでリード情報の拡張を可能に
未公開事例(顧客の囲い込み)
休眠ユーザー / カスタマーをデータ活用からアクティブにしたい
→データ活用をすることで相互送客の実現と顧客のLTV向上による囲い込み
効果を産むためには時間がかかる
情報の蓄積には「貯めるための時間」がどうしても必要です。また、CDP やプライベート DMP の導入に到るまで社内調整や予算申請、稟議などもあり 3〜6か月 かかるケースがほとんどです。
蓄積基盤としての基本機能はパッケージングしていますが、導入 → データ蓄積 → 各種ツール連携 → 分析と活用してこそ意味があるプロダクトだと考えています。
CDP・他マーケティングツール導入 実践について
平野さまからはツール導入と実践で必ず出てくる「壁」についてお話しいただきました。
ビジネスと同様に「人・モノ・カネ・時間」が CDP を入れる際にも障壁となります。部署間の連携、データの所在と管理や権限、費用の負担部門(部署)、結局使わなかった時に無駄になる時間など…。これらの懸念を最小限に留め進めるには「小さく始めても何も問題はない」という事です。実際にデータを貯めてみて”見る、知る、経験する”ことが最初の一歩であり、まだまだデータ活用の未来は長く続きます。自社でデータを貯めることで見えるものはそれぞれ違うので、CDPでデータを蓄積することで何ができるかを経験した方が話を100回聞くよりも早いです。
CDP の導入をするのであれば自社の「ビジネスゴール」は何か?「データで何をしたいか?」を明確にする必要がありますが、これはデータの箱を用意してから始めても遅くはありません。並走しながら決めることも可能です。
製品紹介
弊社が提供する CDP「INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)」 の紹介です。セミナーレポートなのでここでは簡単に…。INTEGRAL-CORE はデータ蓄積基盤として必要な機能を、「顧客」を軸としてパッケージ化したツールです。セミナー内では「プライベート DMP との違い」と「リアルタイム処理」について説明をしました。また、新たなプランとして「マルチテナント」で複数の CDP 連携案も初めてご紹介。機能概要などはこちらの詳細ページをご覧ください。
https://www.ever-rise.co.jp/integral-core/
まとめ
- 顧客データは蓄積した方が良い→なぜなら、資産になるから。
- 今すぐ導入を開始しても、時間がかかる→導入をスムーズに行うために 、ビジネスゴールをしっかりと定め、小さく始めよう。
ダイジェストでは書ききれない内容が多々あります。また、参加者の皆さまにご協力いただいたアンケートから、CDPの期待が半分ありつつ、データをもっと上手く使っていきたいという要望を実感しました。
来年以降の施策としてデータの蓄積や活用を検討している、CDPの費用が知りたい、という方はお気軽にお問合せくださいませ。資料をお送りいたします。