本記事では、特にweb上では悪者にされがちな広告を利用して、逆に媒体価値を高めるにはどうすれば良いのか?をまとめました。
媒体価値とは
タイトルを「媒体価値を高める広告とは?」としましたが、「媒体価値」にもさまざまな立場からの考え方があると思います。この記事でお話しする「媒体価値」は、ユーザーの立場から見たものです。その媒体に訪れたユーザーがより良い体験をし、情報を得られたことによって感じるその媒体の価値を指します。ユーザーから見た媒体価値が上がることによって、アクセスが増え、媒体運営者にとっても収益UPに繋がります。
アフィリエイト、AdSense、SSP、DFPの利用でいいのか?
大多数の媒体は、広告費でマネタイズすることで成り立っています。
その広告収益を得る方法でもっとも知れ渡っているのは、アフィリエイトの導入、AdSense・SSPの導入、さらに媒体として成長すればDFP(DoubleClick for Publishers)で純広告、かと思います。
「もっとも知れ渡っている広告収益方法」と記載しましたが、当然、他にもさまざまな方法があります。工夫次第では、アフィリエイト、AdSense・SSPから得られる何倍もの収益をあげることができる手段もあります。ただし、その工夫の仕方を間違えると、効果は高いが嫌われる広告を作ってしまうことになります。
まずは、そこから説明します。
嫌われる広告とは?
ユーザーに好かれる広告を作るのは至難の技ですが、嫌われる広告を作るのは簡単です。
以下のような広告(枠)を配信すれば、実現できます。
- 誤クリックを生むような広告
- オーバーレイ(アンカー)広告
- アダルトサイト外でのアダルト広告
- いきなり流れ始める動画広告・・・など
また、最近はブランド毀損のリスクで話題になっているのが、RTB 活用を中心にしたリマーケティング広告です。
DSP・SSP は、ツールとしては優秀ですが、運用者次第で悪質な広告にもなります。
プライベートで趣味サイトを見ている時に、仕事で調べたサイトのリマーケティング広告に追い掛け回されては、心地よい体験は得られませんよね?自分のサイトでSSPタグを使用して広告を配信している場合、意図的でなくても、そのようなことが行われてしまう可能性があります。
上記のような広告群は、配信結果の計測上は効果がよく見えますが、その裏では、大多数のユーザーを不快にさせている可能性があります。媒体価値を上げる広告をつくるには、嫌われる広告を避けることが最低条件です。
広告で媒体価値を高めるには?
嫌われる広告を避けたからといって、それだけで広告が媒体価値を向上させることはありません。広告によって媒体価値を高めるには、発想の転換が必要です。
実際に、媒体価値を上げている例を紹介します。
広告がコンテンツ
出前館やホットペッパーなどのサイトは、広告の集合体でできています。マイナビ、リクナビ、Wantedlyなどの採用サイトも、ほぼすべてのコンテンツが広告です。 このように「広告がコンテンツ」という媒体は多数あります。
にも関わらず、上記サイトを嫌いと言う人を、あまり見かけたことがありません。より多くの情報がまとまって、統一された形式で観覧できることで、ユーザーは広告として載せられている情報に価値を感じます。
スポンサードコンテンツ
ニュースメディア、ブログメディアで言えば、スポンサードコンテンツが良い例です。記事広告とも呼ばれます。
広告主から貰ったお金で、より質の高い記事を書けて、かつ、媒体PVも上がります。まさに一石二鳥です。
UGC(User Generated Contents:ユーザー生成コンテンツ)利用広告
例えば Instagram に投稿されたユーザーの写真を広告素材として利用するサービスがあります。
Instagram のユーザーは、自分のタイムライン上にあからさまな広告が出ることを良く思いません。しかし、実際に投稿された画像を広告のクリエイティブとして配信することで、タイムラインに馴染む自然な広告が実現できます。もちろん、写真の持ち主には許可が取られています。
広告を出しても Instagram の媒体価値を下げること無く、よりユーザーに興味を持ってもらうことができ、広告収益も上がるだろうと予想できます。このように、ただ嫌われない広告を意識するだけでなく、発想を転換させる必要があります。
どのようにそれらの広告を実現するか?
自分たちでサイトやサービスを保持しているように、自分たちでプライベートアドサーバーを持ちましょう。
「オリジナルの広告商品なんて売れるわけがない」と思われがちですが、そんなことはありません。良い媒体と、その利用者に良い体験を提供できる広告メニューがあれば、必ず売れます。
他社に配信を任せずに自分たちで行いましょう。Google は当然のこと、Facebook、Twitter、LINE など、どこの有名媒体でも広告は自社サーバーで提供しています。利用者の体験を一番に考えれば、自然とそういう選択になります。その結果、広告が媒体価値を高めてくれます。
プライベートアドサーバーのご提案
EVERRISEでは ADmiral(アドミラル)という、プライベートアドサーバーのソースコードを提供しています。大切な自社のメディアへの広告配信を、他社に頼ることなく運用するお手伝いをさせていただきます。
まだまだプライベートアドサーバーと言う概念が浸透していませんが、自社でアドサーバーを持つことで、媒体価値を上げ、マージンなどのコストが削減され、広告単価が上がり、収益のUPにも繋がります。
オリジナル広告メニューの要件からのご相談も承っておりますので、お気軽にお問合せください!
アドサーバー『ADmiral(アドミラル)』
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