本記事では、オンライン広告代理店の運用のすべてを紹介します。
広告効果の差は、運用の実力差
世の中の流れが自動化・システム化に傾倒するなか、広告効果を上げるうえで一番大事なのは「人手による運用」です。
時代に逆行してるのではないか、人手を介すと非効率ではないか、と不思議に思われるかもしれませんが、これは紛れもない事実です。
なぜ「人手による運用」が重要かと言うと、いまだに広告のゴールを設定するのは人にしかできないからです。
「速く、漏れなく、正確に、適切なタイミング」で広告を走らせるのはシステムが得意とするところですが、「間違ったゴール、軌道修正ミス、意図とは違う設定」などにより、あっという間に効果は失われます。
いくら早い乗り物があっても、地図を持たずに走り出せば、本当の目的地にはつかないでしょう。
まずは作業の内訳を
営業活動を除いて、日々行われている作業の内訳を紹介します。各代理店ごとに異なると思いますが、おおむね以下のような作業を実施していると思われます。
- 広告配信設定:25%
- タグ作成設置:15%
- 素材受領・確認:10%
- 素材差替え:10%
- 社内会議・報告:15%
- クライアント報告:15%
- 問合せ・その他:10%
各作業について、簡単に説明します。
作業の概要
1.広告配信設定
広告配信の初期設定、日々の配信効果チェックと変更、配信の停止などを実施します。
これは代理店の業務で一番大事な作業です。
2.タグ作成設置
コンバージョンタグ、ターゲティング用タグなどを設定します。 ここの設置をミスすると正確な計測ができなかったり、配信効果が悪化します。
3.素材受領・確認
クライアントから広告素材を受領するか、または作成して確認します。 この際、出稿のレギュレーションチェックなども実施します。
4.素材差替え
定期的に広告素材を差し替えることがあります。クライアント都合や効果アップのために実施します。
5.社内会議・報告
どれくらい利益が出ているのか?利益最大化のために何を実施すべきか?などを社内で打ち合わせします。
営業と配信担当が分かれている場合などは、必要情報の共有の場でもあります。
6.クライアント報告
配信結果を、月次でご報告します。場合によっては、週次、日次でご報告する場合もあります。この結果をもとに、次の施策をどうするかなどを、提案・検討します。
大事な作業は配信設定とクライアント報告
上記作業の中で、もっとも大事な作業は、配信設定とクライアント報告です。 正しい配信設定になっているか?初速で意図どおりのペースか?改善で効果が上がっているか?など、代理店運用者の腕の見せ所です。
さらに、上記の配信設定とその結果を、正しくクライアントに伝えることも重要です。
狙った効果が得られていないか?間違った方向に進んでいないか?常に連絡・相談が必要です。