アドテク

DSP と SSP を連携する CookieSync の流れ

by EVERRISE DXブログ編集部

ターゲティングの技術が進化し続けている今日ですが、ターゲティングに使われる技術の一つに『CookieSync』があります。CookieSync という言葉は聞いたことあるけど、詳しい実際の仕組みを知らないという方は少なくないのではないでしょうか。

今回は、この CookieSync について紹介したいと思います。

本エントリーでは、DSP と SSP を連携する CookieSync 技術を中心に説明しますが、基本的には、DMP での CookieSync も同様の技術が使われています。

CookieSync とは何を行うためのものなのか

まず始めに、この技術が何のために使われているのかと言うと「異なるシステム間でサイトを訪れたユーザを一意に識別するため」にあります。

あなたがサイトに訪れた際、何の広告を表示するか決めるためにいろいろなシステムが関わっています。また訪れたユーザがどんな事柄に興味があるのかを知るために、各システムでそのユーザ(ブラウザのCookie)に対してIDを割り振ります。各システムで持っているこれらのユーザIDを紐づける作業(Sync)が「CookieSync」と呼ばれているものです。

広告主(DSP)とメディア(SSP)を例に挙げて説明します。

ユーザがサイトを訪れた際に、

  • メディアは自分で割り当てたユーザIDを取得します。
  • メディアは広告主に「このユーザが来たよ」とユーザIDを渡します。
  • 広告主は受け取ったメディアのユーザIDから広告主側で管理しているユーザIDを探します。
  • 見つかったらそのユーザIDに関するデータを元に最適な広告をメディアに返します。

ここで ユーザID が Sync されていない場合は、ランダムで広告を返すしかありません。
(※ランダムの方法は各広告主によって異なります。)

なんとなく、CookieSync が「ユーザに最適な広告を返すため」に使われていることを理解していただけたでしょうか。

CookieSyncの流れ

ではここから広告主とメディアという別システム同士の ID がどういう流れで Sync されるのか説明します。

広告主

まず広告主は記録を取りたいページにターゲティングタグを貼り、ユーザが訪れた際にユーザIDを割り振ります。その際に、IDと一緒に何のページを訪れたのかも記録しておきます。

メディア

メディアは広告を表示するページにユーザが訪れた際にユーザIDを割り当てます。ID を割り振るだけではなく、広告も返さないといけないので広告主へ広告をリクエストしますが、この時点ではIDがSyncされていないため何の広告を出せばいいのかわからない状態です。

このタイミングでSyncすればいいのではと思うかもしれませんが、広告主とページの間にメディアが仲介しているため、広告主はブラウザから直接Cookieを取得することができません。そのため、アクセスしてきたユーザのDSP_IDがわからないので、このタイミングでのSyncは現実的ではありません。

Sync

Sync する際は、Sync 用のタグからメディアへ Sync リクエストが送られます。Sync 用のタグを埋め込むページは各システムによって異なりますが、基本的にはユーザの行動記録を取りたいページに貼られます。広告主のターゲティングタグを貼るページと同じですね。

メディアはSyncリクエストが送られて来たらSSP_IDをCookieから取得し、それをリダイレクトという形で広告主へ共有します。

広告主はURLパラメータからSSP_IDを取得し、CookieからDSP_IDを取得します。

これらを同じユーザとして保存し、CookieSyncは完了です。

Sync された後はその情報を元にユーザが興味ある広告を返すことができるようになります。

SyncページでIDを割り振るパターン

上記のSyncイメージでは、既に SSP_ID も DSP_ID も割り振られていなければ Sync できないような印象を持つかもしれませんが、どちらも割り振られていない状態でも、Syncページで一気にSyncすることはできます。

まぁ、なければ割り振るだけということです。

ユーザの行動記録を取りたいページとは

仕組みは知っていただけたとこで、実際にユーザの行動記録を取りたいページとはどんなページでしょうか。この辺に関しては、各広告主によって様々であるためご参考までに留めておいてください。

  • ECサイトの商品詳細ページ
  • 旅行会社のツアー詳細ページ
  • イベントやキャンペーンの特設サイト
  • ブランドの公式サイト
  • 求人サイト

このようにユーザーの趣味・趣向、ニーズを読み取る事のできるページを記録することで各ユーザに最適な広告を選択することができるのではないでしょうか。

更に具体的にイメージが湧いたでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。
今回説明した Sync 方法以外にも Sync する方法はあります。どういう方法がいいのかは各システムによると思いますが、 CookieSync を行う目的は明確で「各システム間でユーザを一意に特定し、ターゲティングの精度を上げること」です。

アドテクに関する用語はいろいろあり、難しそうに聞こえるものもありますが、一つ一つ見ていくと意外と単純ですよね。

EVERRISE には CookieSync の技術を使ったものはもちろん、その他アドテクに関連する開発実績が多数ございます。

簡単なことでも構いませんので、何か実現したいことがあればお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人:EVERRISE DXブログ編集部

「攻めのDX」をサポートする株式会社EVERRISEのブログです。