アドテク

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)で何ができるか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

こんにちは、EVERRISEの野口です。

アドテクブログ読者のみなさまは”アドテク”や”デジタルマーケティング”に興味や関心がある方だと思います。今回は昨年末あたりから話題になっているCDP(カスタマーデータプラットフォーム)の機能についてお話します。

このブログを運営している弊社も”INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)”というCDPを提供していますが、「興味はあるけどどう使って良いかわからない」「データを蓄積すると何ができるの?」などの声をいただきます。
データをまとめたり管理をするツールは非常に多く、同じような機能でも製品カテゴリが分かれていたりと、選び方が難しい部分もあります。
今回はINTEGRAL-COREの画面サンプルと一緒に、CDPで何ができるか?を説明します。読み終わった後に「CDPってこんな使い方」ができるんだ!というイメージを持っていただけると幸いです。

こんな方に向けて書いています!

  • CDPのイメージは何となくわいたけど、何に使うかわからない…。
  • データ蓄積の重要性はわかるけど、具体的なデータ統合のイメージができない…。
  • そもそもデータを統合するとどうなるのかが疑問。

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とは?

CDPは顧客に関するあらゆるデータを収集・処理(蓄積、統合)・連携(公開)することに特化したデータプラットフォームです。”顧客”を軸とした設計思想に基づいており、別々に管理されているシステムやツールのデータを「一人の顧客」として統合したり、他のシステムへ受け渡すことを得意としています。

「データをためる高性能なDWH(データウェアハウス)」としてはプライベートDMPと同じと言えますが、顧客にフォーカスした標準機能を有していることが異なる点としてあげられます。使用目的で考えてみると、プライベートDMPは”多くのオーディエンス”を意識したセグメント分けで使われる傾向があり、CDPは”顧客一人ひとり”をパーソナライズしたりターゲティングすることに着目しています。
製品カテゴリ名は異なりますが、費用と時間をかければプライベートDMPでも同じことが実現可能だと思います。
(プライベートDMPとの違いについては後ほどもう少しお伝えします)

CDPは正当に取得したユーザー情報を、個別の顧客データとして統合することを目的としているため、BIやMAなどの分析やマーケティングツールと連携するデータハブのような役割も期待されています。(BI, MAは一例であり、今後は様々なシステムと連携すると思います)

CDPの概念についての詳細は過去記事の「CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とは何か?」をご覧ください!

データを活用したマーケティング

データ・ドリブンなマーケティングという言葉が出てきたように、販売・売上の実績、顧客情報などのデータを分析して施策の立案や意思決定に使う手法が一つのトレンドとなっています。
PCやスマホから個人の情報(位置、行動、興味関心など)を正当に取得しできるようになったことで、マーケターが欲しいデータは良質なものになりました。CDPは顧客のデータを扱うことを目的としていることもあり、他のツールとあわせてどのように活用するか?が注目されています!
パーソナライズされた訴求によって、より効果的なマーケティングを実現させましょう。

(データを活用したマーケティングについては、別の機会にご紹介できればと思います。)

データの蓄積を始めてみる

CDPに限らずデータ活用による課題解決を検討する際に「目的」や「手法」に注目しがちですが、「とにかくデータを蓄積し始める」ということも視野に入れてみてはいかがでしょうか?

いざデータを活用しよう!と思っても集めた情報が有効なデータとして活用できるようになるには、一定期間データを蓄積する必要があるため、すぐには使えない…ということがあります。
また、蓄積しなければ自社にとって貴重なデータ取得の機会を今この瞬間も失っていることになります…!

使い方や目的も大切ですが、”まずは蓄積し始める”という発想も参考にしてみてください!

データの種類

データの種類に関しては他のサイトでも詳細に語られているので、CDPに蓄積しやすい代表的なものを簡単に紹介しておきます。
オンラインであればオウンドメディアから収集できるユーザーの閲覧情報、オフラインではセミナーなどのアンケートや店舗での商品購入データなどが例としてあげられます。

    【1stパーティデータ】

  • 自社で保有する顧客データ(会員ID, メールアドレス, 氏名, 性別など)
  • -CRMやSFAでまとめた会員情報や顧客データがこれに当たります。
    ユーザー(顧客)と自社が直接的な繋がりがあることが特徴です。

    【2ndパーティデータ】

  • 他の企業が保有する1stパーティデータで、企業間で直接取引されるデータ
  • -自社だけでは不足している部分を、パートナー企業との取引で補います。

    【3rdパーティデータ】

  • データ収集を専門とする会社が、様々なところから集めてまとめたデータを販売したもの
  • -1stパーティデータと組み合わせてユーザーのパターン分析や、類似した属性や行動で
    セグメントしてターゲティングに用いるケースが多いです。

CDPの機能① 「収集」(データの収集)

前置きが長くなってしまいましたが、ここからはCDPの具体的な機能についてお伝えします。大きく3つの機能に分かれており、まずはデータの「収集」について説明します。

CDPはオンラインやオフラインに関わらず、顧客に関するデータを収集します。具体的な方法としては、WebサイトなどのメディアであればJavaScriptを埋め込み、アプリであればSDKでデータ取得を行います。その他、SNSなどはAPI連携をしたり、これらの方法に非対応のシステムであればサーバーへ直接ファイルを取りに行きデータを統合するなど、CDP側からプッシュ型・プル型と双方向でデータを集めます。
それ以外のオフラインデータに関しては取り込み用の機能(CSVアップロードなど)が用意されていることが多いです。また、開発が必要なケースもありますが、オフラインで取得したデータをサーバへ直接アップロードすることで画面での操作を介せずにCDPと統合することもできるでしょう。

データの取得方法や種類に関してはまだまだ発展途上であるため、どの様にデータを収集していくか?は各社が提供するCDPの特徴になっていくことが予想されます。
分かりやすい例とは言えませんが…INTEGRAL-COREはWebサイトに訪れたユーザーの行動履歴が顧客IDに紐付く形でログとして生成されます(図1)


(図1)

CDPの機能② 「処理」(データの蓄積と統合)

2つ目の機能はデータの「統合(処理)」についてです。蓄積も一つの特徴にはなりますが、「データ統合のイメージがわきにくい」とのお声をいただくことが多いので、統合についてフォーカスして説明したいと思います。

前述のようなログデータでは解りにくいので、ここではEVERRISEの提供するCDP / INTEGRAL-COREの画面サンプルを例に説明していきます。各社が提供するCDPそれぞれに特徴となるUIや機能があるので、あくまでイメージするための一例としてご覧ください。

顧客の個別データを作る


(図2)

図2は自社で保有している顧客データをCDPに取り込み、顧客一覧を作った状態です。
1stパーティデータを元に会員IDや顧客の氏名、メールアドレスが埋まっています。
オンラインアクセスなどで個人を特定するデータがない匿名顧客の場合、氏名などの不明な情報は空欄となり、2nd/3rdパーティデータなどの外部データを元に推測情報が補完されます。簡単な例だとIPアドレスから判別できる企業名や地域情報などがあげられます。

データの統合


(図3)

図3は既に登録されている顧客情報の不足部分を、(正当に)取得したSNS情報を付与したケースです。メールアドレスなどのキーとなる情報を元に、「誕生日」や「住所」などを統合することが可能です。データを統合することで「山田さんという男性」から「山田さんという川崎市に住んでいる30代の男性」とより顧客像が明確になります。

CDPの機能③ 「公開」(データを他のツールへ連携・公開する)

3つ目の機能はデータの公開です。別の表現をすると「連携」の方がしっくりくるかもしれません。データを収集して蓄積・統合することを中心にお伝えしてきましたが、データは活用しなければ意味がありません。もちろん蓄積し始めることはデータ活用のスタートとして大切ですが、データを何のためにどう使うか?抱えている課題をデータ活用でどのように解決するか?がCDP導入において一番の肝と言えます。

具体的な案としては…プライベートDMP的な使い方であれば広告配信のセグメントを出し分けたり、LPOのようなユーザー別にコンテンツを切替えるツールとの連携やデータ分析の基盤としてBIツールと接続することが可能です。その他、コンバージョンした顧客が想定していたペルソナに沿った行動だったかを検証したり、マーケティング施策の検証など、マーケティングツールとの相性が良いと言えます。


(図4)

統合したデータを見る

データ活用による課題が明確であったり、実現したい新しいアイデアが具体的であれば良いのですが、現時点では「何かにデータをうまく活用できればなぁ」とお考えの方も多いと思います。
(実際に具体化する前のご相談も多くいただいております!)

そういった方向けに、CDPでデータを集めたり統合したりをするとどんなデータが見えるのか?をINTEGRAL-COREのサンプル画面と共にご説明したいと思います。
データ収集と蓄積をしながら新しい使い道を模索するのも良いのではないでしょうか。

ダッシューボード

必要なデータをすぐに確認ができるようにダッシュボードに表示が可能です。
指標となる重要データを最新情報として表示したり、分析やデータの呼び出し、マスターデータの登録などもナビゲーションメニューから選択が可能です。
画面や標準のメニューはCDPを提供する各社の特徴が分かれるところになります。また、データがあればどのように表示するかは開発で対応可能な場合もあるので希望を相談してみるのも手です!


(図5)

CDPの特徴とプライベートDMPとの違い

ダッシュボードだけではプライベートDMPとの違いが分かりにくいかと思います。
CDPの最大の特徴として「顧客を中心に設計されている」ということがあげられますが、図6を見ていただくともう少し違いがイメージしやすいかもしれません。


(図6)

例えば、Webサイト上で顧客の”セッション”はGoogleAnalyticsでは結果として「1」としかカウントされない数値ですが、CDPでは「一人の顧客の個別の行動」としてセッションを構築します。

プライベートDMPでも追加開発を行うことで同様のことは実現できなくは無いですが、CDPはこのような個々の行動を分けてデータ管理することを想定してい構築されているため顧客中心にデータを活用することが差別化のポイントと言えます。
顧客ごとにどのようなセッションがあったのか(どのページをどれくらい見たのか?どこで離脱したのか?など)がすぐに把握することが可能となります。
(GoogleAnalyticsも設定や見方を駆使すれば近いことが実現可能ではありますが…)

データの使い方はアイデア次第

実例では広告配信のセグメント分け(最適化)、CRM機能とMAツールの強化、オウンドメディアの計測拡張、提供データの価値向上などのような導入ケースが多くなっています。

データの扱い方や収集に関しては各企業様ごとに様々な課題があります。CDPは導入するだけで何かが解決できるような単純なツールではないため、まだ試行錯誤をしている部分が多い印象です。その中でも「データが本当に正しいか?」を考え、収集蓄積の中で生まれた仮説を立てて成果につながることが重要だと思っています。

データ販売やターゲティングのセグメント分けのような分かりやすい活用以外にも、ツール連携などをすることで有効な活用方法はまだまだあります。データを集めて統合する機能はCDPに集約し、マーケティングで必要な各ツールと接続して使い分けることが多くなると思います。CDPを単体のツールとして考えるのではなく新規・既存システムを繋ぐデータハブとして検討してみると良いかもしれません!

まとめ

いかがでしたでしょうか。目に見えにくいデータがどの様に集められ、統合して連携するか…少しでもイメージしてもらえたら幸いです!

大きく捉えてしまうと導入ハードルが高い印象があるかもしれませんが、マーケティング資産(データ)の管理とツール連携で色々な使い方が可能です。仮に新しいアイデアが無くても、データがシステムごとに分散しているのであればCDPで統合して既存のツールと連携することを最初の目標としても良いと思います。

ツールベンダーの立場としては、悩んでいることは気軽にご相談いただきたいと思っています!

最後に…途中で例として何度か出させていただきましたが、EVERRISEもCDPとして
INTEGRAL-CORE(インテグラルコア))」を2017年2月にリリースしています。
資料請求も対応してますので、どうぞお気軽にお問い合わせください!

INTEGRAL-CORE
4Rコミュニケーションを実現するCDP(カスタマーデータプラットフォーム) / INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)

運用型広告レポート自動化ツールアドレポ
  • follow us in feedly
  • このエントリーをはてなブックマークに追加